ふつう
読まれなかった本

女は喫茶店で、足元の古い本を拾い上げ、読み始めた。
それに気づいた店主は、別の本を一冊持ってきた。
しかし、女は最初の本を読み続け、二冊目を開くことはなかった。
帰るとき、女は読んでいた本を店主に返した。
店主はその本を本棚にしまったが、二冊目は閉じたまま、女がいた席のそばに残された。
なぜ店主は、もう一冊の本を持ってきたのだろう?
思い込みを、ひとつずつほどこう。
AIに出題役を頼んで、質問しながら推理。
ヒントを見る
ヒント
必要な分だけ、少しずつ。
ヒント 1
女が最初の本を拾ったことで、その席に変化が起きました。
ヒント 2
店主は、二冊目を女に読ませるつもりではありませんでした。
ヒント 3
二冊目に必要だったのは、内容ではなく厚さでした。
答えを確認する
答え
最初の本は、テーブルの脚の下に挟まれ、がたつきを抑える支えになっていた。
女がそれを抜いてしまったため、店主は代わりの本を持ってきて脚の下に挟んだのだ。
解説
脚の下からはみ出していた古い薄い本を、女は落ちている本だと思って拾い上げた。中身に興味を引かれ、そのまま読み始めたが、本を抜いたことでテーブルががたつくようになってしまった。
それに気づいた店主は、読んでいる本を取り上げる代わりに、同じくらいの厚さの別の本を脚の下に挟んだ。
女にとって本は「読むもの」。店主が二冊目に求めたのは、内容ではなく「支えとして使える厚さ」だった。そのため、二冊目は開かれる必要がなかった。
女が帰るときに返した最初の本は本棚にしまい、二冊目は引き続きテーブルの支えとして残された。
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